XAG -R150 導入しました

スマート農業と農薬使用の現実

私たちはスマート農業に取り組むにあたり、省力化の一環として「農薬散布」の在り方を検討してきました。その中で、「無農薬=安全・健康に良い」という一般的な認識に対し、実際はもっと複雑な現実があることを実感しています。


無農薬のメリット

確かに、無農薬栽培には以下のようなメリットがあります:

  • 残留農薬の心配が少ない
     化学農薬を使用しないため、収穫物に残る農薬のリスクはほぼゼロに近くなります。

  • 環境への負荷が小さい
     土壌や水質の汚染を抑え、生物多様性の保全にもつながります。

  • 自然との共生が可能
     天敵や微生物など、自然のバランスを活かすことで、長期的には土壌の健全性も維持されやすくなります。


「農薬不使用=無農薬」ではない現実

私たちの経験から言えることは、「農薬を使わない=無農薬」とは限らないということです。
農薬のドリフト(飛散)の問題がその代表例です。近隣で使用された農薬が風に乗って流れ込み、たとえ自分たちが農薬を使用していなくても、残留農薬が検出されることがあります。
このように、リスクは常に存在しています。


安全のために私たちが選んだ道

こうした背景を踏まえ、私たちは「農薬を使用しながらも、しっかりと検査・管理を行い、安全を確保する」という方針を選びました。

特に重要なのは、作業者の安全管理です。農薬の取り扱いには以下のようなリスクが伴います:

  • 散布時の吸引や目への飛入による健康被害

  • ヒューマンエラーによる薬剤濃度の誤配合

  • 装備不足や取扱ミスによる皮膚被曝 など


リスク管理の重要性とJGAPの活用

これらのリスクに対しては、JGAP(日本GAP協会認証)などの基準に基づくリスク管理体制を構築し、定期的に点検・記録を行うことが不可欠です。作業の安全性を高めるだけでなく、消費者への信頼にもつながります。

真面目なお話は、ひとまずおいて、、、 農薬の被曝を防ぐには、ロボットしかない。

ロボットかっこいい!
これ、無人地上作業車です。
いや、これが動くのを見たらワクワクします。
ラジコンとも違う、車の自動運転とも違う、お掃除ロボットとも違う。
とりあえず動いているところ、見てください。

動画の通り、離れたところで操作できるので、農薬を浴びることなく散布ができます。低い機体なので木の下を細かな進路設定で移動できます。GPSでマークした地点を正確に移動するので単に直線的に動いてるわけではないのです。
進路のトレースなどの詳細は改めて検証していきますが、期待に沿ってくれそうです。

主な仕様と機能(公式ホームページより)

機体性能

自律ナビ技術

  • RTK制御:SuperX Pro システムによりセンチメートル級の位置精度を保持、自動航跡・Follow‑me・リモート制御など多彩な操作モード xag.cn

  • 通信:4G+無線接続によるリアルタイム通信をサポート

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